今回ご紹介するのは、ベルギーのカルタムンディ社から発売されているCOPAG。 元々、ブラジルのCOPAGという同名の会社から発売されていたカードです。 特徴はなんと言ってもエンボス加工!
ベルギーにあるカルタムンディという会社は世界一の規模を持つカード会社です。 実は今まで紹介してきたUSPCもここの子会社。 そのカルタムンディから発売されているのはこのCOPAGというデック。
Bicycleとはまた一味違った特徴があるので、今回はそれをご紹介したいと思います。
前面
背面
どこか、すこし日本の唐草模様の風呂敷を彷彿とさせるようなデザイン。
この赤色の他にも、青色のデックが存在しています。
左サイドには「TRUE LINEN B9 FINISH」の文字が書かれています。
Bicycleは「AIR CUSHION FINISH」と書かれていたので、カードの表面の仕上げの仕方が違うことが伺えます。
基本となる52枚以外には、同じ柄のJoker(デュプリケイト)が2枚。
もう2枚はブランクカードという「何も書かれていない真っ白」のカードが1枚と、ダブルパックカードという「両方共裏面が印刷された」カードです。
マジックに向いているデックと言えるでしょう。
カードの裏面は、先程も少し触れましたが、唐草模様っぽいデザイン。 全体的に幾何学的な印象を受けますね。
Bicycleなどに使われているエンボス加工とは、ちょっと違うこのCOPAG。
LINENと書かれているだけあって、麻のような手触りの表面加工になっています。
写真では上手く伝わらないかもしれませんが・・・笑
そのせいもあってか、ファンやスプレッドというカードを広げるような行為をした時に 非常にやりやすさを感じます。スルスル〜とカードが広がっていくのはある種の快感です。
先日紹介したNOCとはまた違う心地よさを感じます。
このデックはカードのカットが素晴らしく、側面が非常に綺麗です。
写真では少し分かりづらいかもしれませんが、デックをもって側面を手でなぞると
ツルツルしてるのを感じられます。
マジックをする時のピンキーカウントやプルダウンが非常にやりやすく感じます。
Bicycleと比べると、7枚分カードが厚いです。かなり厚めですね。 デックを持ってみても「少し厚いな」というのが感じられます。
総評としては以下の感じです。 ※個人の見解です
内容 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
価格 | ★★★☆☆ | 1000円前後。少しお高いです。ただ、この滑らかさとエッジの綺麗さに出す価値はあると思えます。 |
薄さ | ★☆☆☆☆ | 分厚目ですね。持ってわかります。こればかりは好みなので、分厚いと駄目というわけではないです。ただ、パスなどの技法は少しやりにくく感じるかも。 |
コシ | ★★☆☆☆ | 分厚さに反比例して、カードは少し柔らかめです。柔らかいカードが好きな方は非常に気に入られるかと思います。 |
滑り | ★★★★★ | これも抜群に滑りやすい。LINEN FINISHの凄さを感じます。 |
ファローのしやすさ | ★★★☆☆ | 問題なくできます。カードが厚めですが、ファローは問題ありません。 |
カットの方向 | 裏 | いわゆるモダンカット。 |
指先でのカウント | ★★★★★ | めちゃくちゃやりやすいです。カットの質が良いのを感じます。 |
カードの構成が、デュプリケイトのJokerとブランク、ダブルパック。
そしてトラディショナルカットというあたりが、マジックを意識されてるように感じました。
実際にこのデックはカードマジックに非常に向いていると思います。
LINEN FINISHの滑りの良さを体験してみたい方、Bicycleとは少し違うカードを使ってみたい方にはオススメのデックです。
よろしくお願いします。