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Deck review

薄いデックがお好み?ならCOHORTはいかがでしょうか?

薄いデックがお好み?ならCOHORTはいかがでしょうか?

Ellusionistが出している、COHORTというデック。 カルタムンディ製なことからカードはCOPAGのような仕上がりとなっています。 薄い・滑る・そしてマークドデック。この3拍子をお探しの方はぜひお使いください。

Overview

先日ご紹介したCOPAGのデックですが、あれはフィニッシュと呼ばれる表面の仕上げが非常に優れており カードの滑りがスルスルと広がるのが特徴でした。しかし、カードの厚さはBicycleよりもいくらか厚いというデック。

このCOHORTはCOPAGのフィニッシュはそのままに、カードが非常に薄く作られています。 「COPAGの薄い版があったら良いのにな〜」と思っていた人がもしいたのならば、ぜひこのデックをおすすめします!

外観

前面 箱前面

背面 箱背面

少しクラシカルな印象を感じるケースデザイン。筆者はこのデザインすごく好きです。 ケースの裏側は、よくあるカードバックのデザインがそのまま踏襲されています。

カードの包装

ケースからカードを出すと、中身もナイロンでラッピングされています。 COPAGのデックと同じですね。開封するまでは、カードが湿気る心配もなし。

カードフェイス

カード表面

カードは基本の52枚、そして黒のJokerと赤のJokerの2枚。 スペードのクイーンのデュプリケイトが1枚。 そして、ダブルパックのカードが1枚付属しています。 フェイスのデザインもCOPAGと同じですね。カルタムンディ製のデックなので、名言されてないですがCOPAGのラインで作られているのではないでしょうか。

右上のダブルバックカードは、赤と青の構成になっています。
シカゴオープナーのようなマジックを演じることができますね!

カードバック

スプレッドした画

カードの裏側は、幾何学模様で構成された模様です。
小さいときに遊んだスピログラフで書いた図形みたいだなと思いました (伝わるのかこれ笑)

このデック、実はマークドデックです。 カードの左上に「S」「D」「C」「H」という各マークの表示と1~9、X、J、Q、Kという数字が隠れています。

カード表面

表面のエンボス加工

表面のエンボス加工その2

カードの表面はCOPAGデックと同じ麻っぽい感じ。サラサラな仕上げがされています。
・・・が、写真だとちょっとわかりにくいですねw

カードの側面

側面

カットの質は素晴らしく、側面はツルツルに近い感触です。

カードの薄さ

薄さ

このデックは非常に薄いです!Bicycleのデックと比べて3枚分も薄い。 パスのような、カードの厚みが影響を受けるような技法をやるのは非常にやりやすいと感じます。

総評

総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です

  • 価格 - ★★★★☆
    • 800円〜1000円ぐらい。Bicycleと比べるとちょっと高め。薄いデックが好きかつマークドデックがほしい!という方は、買って損ないと思います。
  • 薄さ - ★★★★★
    • Bicycleとより3枚薄い。めっちゃ薄さを感じます。パスやりやすいです。
  • コシ - ★★☆☆☆
    • カードは少し柔らかめ。スプリングするときのテンションは普段より軽くで済むはずです。
  • 滑り - ★★★★☆
    • COPAGと同じような仕上がりということもあり、ファンはスルスルと広がっていきます。少しプレッシャーを掛けて広げていったほうがきれいに広がるかも。
  • ファローのしやすさ - ★★★★★
    • 問題なく行なえます。最断面もきれいなので、文句なし。カードも薄いせいか、サッと入ります。
  • カットの方向 - 裏
    • モダンカットです。
  • 指先でのカウント - ★★★☆☆
    • カードのエッジが立っているおかげでやりやすいです。ただカードが薄く柔らかい関係上、普段使いのトランプとの違いを理解していないと若干戸惑うところもあるかも。

おわりに

Ellusionistが出すデックは基本的にマジックに向いているものばかりです。 特にこのデックは薄い・柔らかい・マークドデックという、そのタイプのデックが好きな人にとってはたまらない仕上がりになっているのではないでしょうか。

このトランプを持っていて「なんかマジックしてよ」と突然言われた時。ぱっとトリックが思い出せなくても、パスやカード当てがやりやすいので、 そこから自分のレパートリを辿っていけるかもしれませんね。