USPCから発売されているAviator。今まで紹介してきたデックと違い、なんとエンボス加工がありません。 滑りにくいという欠点があるものの、フラリッシュにはむしろ向いています。そして何より、コストパフォーマンスは最高。
Bicycleといえば「エアクッションフィニッシュ」と言って、エンボス加工と滑り安さが売りのトランプ。 しかし、このAviatorはエンボス加工がされていません。つまりツルツルです。
カードとカードの間に空気が入りづらいので、ファンなどしにくいかもしれません。
カードの質は悪くなく、ファンも多いデックです。使いだしてくるといい味を出してくるこのデック。
しかも安い!!!
デックの名前にもなっている「アビエイター」とは、英語で「飛行機の操縦士」「飛行士」の意味があります。
昔、チャールズ・リンドバークというアメリカの飛行士がいました。彼は、1927年にとある偉業を達成します。 それは、「大西洋単独無着陸飛行」というもの。 彼はアメリカ人で初めて一度も途中で着陸・着水せずに、ニューヨーク〜パリの間を一人で飛行士した男になりました。
※ちなみに人類初の大西洋単独無着陸飛行成功者はジョン・ウィリアム・オールコックというイギリス人のようです。
このAviatorのデックは、そんなチャールズ・リンドバーグの偉業を記念して作られたトランプなわけなのです。
ちなみにチャールズ・リンドバーグといえば、飛行中にパリ市街が見えた際、 「翼よ、あれがパリの灯だ!」という名言を残したことで有名とされていますが、 その話は後世の創作のようです。
また、パリ上空で「翼よ、あれがパリの灯だ!」と叫んだとされるが、この台詞は後世の脚色であり、リンドバーグはその時自分がパリに着いたことも分らなかったという。
実際に発した最初の言葉としては、「誰か英語を話せる人はいませんか?(この後英語を話せる人に「ここはパリですか?」と尋ねる)」であるという説と、「トイレはどこですか?」であるという説の2つがある。
いずれにせよ、「翼よ、あれがパリの灯だ!」の出所は自伝 “The Spirit of St. Louis"の和訳題であり、日本語では広く知られているが、英語圏ではこれに対応するよく知られた台詞は存在しない。
だいぶ話がそれました。レビューに参りましょう!
前面
背面
箱の外観は表も裏も同じデザインです。 ビニールの包装がないため、紙の箱むき出しとなっています。
基本の52枚と大きいJokerと小さいJoker。残り2枚はポーカーのルールの説明カードのようです。 Jokerとエースのデザインはブラインドのようなイメージでおしゃれですね。
数字やマークなどのカードフェイスは基本Jokerとエース以外はBicycleと同じ、THE USPCといったデザインですね。
裏面は幾何学模様。日本でもこういうデザインのトランプ、よくみるような気がしてます。
ダイソーの100円トランプとかも似てますね。
これもただただ筆者がスプレッドが下手くそなだけなのですが、キレイに滑らせることが出来ず、グダグダになっていますw エンボス加工がない分、スプレッドやファンはしにくいかもしれません。
カードの表面はツルツル!エンボス加工はされていません。
以外にも、カットの質は高かったです。むしろBicycleよりもサラサラしている印象。 ファローもやりやすく、これはいい意味で予想を裏切られました。
カードの薄さではBicycleの方が3枚薄かったです。 しかし、カード自体は柔らかいです。柔らかいのが好みの方は、合うかもしれません。
総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です
少し癖のあるデックかもしれませんが、フラリッシュを基本とした動きや技法によってはむしろこっちの方が演りやすいモノもあるかもしれません。 買ったばかりの状態よりも、ある程度手に馴染んできてからが、力を発揮するようなデックだと思いました。