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Deck review

幼少時代を思い出す、懐かしきパズルをフィーチャーしたTangram

幼少時代を思い出す、懐かしきパズルをフィーチャーしたTangram

世界にはたくさんのデックが存在し、なにかをモチーフにしたデックというのも数多く存在します。 今回ご紹介するのはその中でも「パズル」をモチーフとしたものです。

Overview

小学生の頃、たまにいく学童保育施設(児童館という名前でした)に「タングラム」というパズルゲームがありました。 これは5つの三角形と2つの四角形を組み合わせて、さまざまな形を作るというものです。

このパズルは「完成する形」がお題として出されますが、どのピースで構成されているかがわからないので それを試行錯誤しながら組み立てていきます。

問答え

一時期とりつかれたようにこのパズルにハマったことがあり、 当時説明書に書いてあったお題となる形をすべて作りきったのを覚えています。

タングラムのイメージ 画像引用元: pixabay

そんなタングラムがデックのデザインに使われているのがこのデック。
懐かしい気持ちに駆られ、購入をしました。

完全に話が脱線しましたね。デックレビューに行きましょう。

外観

前面 箱前面

背面 箱背面

箱の前面には、タングラムで構成された四角形がデザインされています。 ・・・よく見ると、背景のところもすべてタングラムで構成されています!! すごい。しかもワンパターンで敷き詰めてるわけでもない。

カードフェイス

カード表面

カードの構成は基本の52枚に加えて、デュプリケイトのJokerが2枚。 そして、遊んでくださいという意図でしょうか。実際に切って遊ぶことができるタングラムのカードが付いています。 もう一つは、お題となる様々な図形。これを見ながら作ってみよ、ということなのでしょう。

ちょっとテンションが上ります!でもカードを切るのはもったいないので、 実際にしたい場合はカラーコピーなどを使いましょう。

カード表面2

そしてこれカードを見ていて気づいたのですが、キング、クイーン、ジャック、Jokerのすべて絵が タングラムの図形を使って構成されています。すごい。

しかも、ルール通り、ちゃんとピース1つづつ使って作成されています。

  • すべてのピースを使わなければいけない
  • ピースを重ねてはいけない

しかもしかも!
これをよく見ると、スペード・ダイヤ・ハート・クラブの各スーツもタングラムで作成されています。

製作者のこだわりを感じますね。

カードバック

スプレッドした画

カードの背面もタングラムで構成されています。 おそらく描かれているのは魚だと思いますが、これもタングラムのルールできちんと作られていますね。

カード表面

上から 表面のエンボス加工2

斜めから 表面のエンボス加工

このデックはUSPCで製のため、エンボス加工もBicycleと同じように処理が出されています。

カードの側面

側面

側面は、使い始めは若干ザラザラしています。しばらく使っていると気にならなくなってきますが、 最初は少しカットの粗さを感じるかもしれません。

カードの薄さ

薄さ

Bicycleと比べると、4枚分このデックの方が厚いです。

総評

総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です

  • 価格 - ★★★☆☆
    • 1,000円〜1,200円ぐらい。アマゾンで9000円ぐらいで売っているところがありましたが、そんな大金を出さなくても買えます。ご注意ください。
  • 薄さ - ★★☆☆☆
    • Bicycleより、4枚厚いです。ただ紙の重さが軽いせいか、あまり分厚さを感じないかもしれません。
  • コシ - ★★☆☆☆
    • 少し柔らかめです。紙の軽さと柔らかさで思っているよりも扱いやすいかと思います。
  • 滑り - ★★★★☆
    • よく滑ります。ファンもスプレッドも広がりやすいです。
  • ファローのしやすさ - ★★★★☆
    • 難なくスルッと入ります。分厚さの割には、入れやすいのじゃないかと思います。
  • カットの方向 - 裏
    • モダンカットです。
  • 指先でのカウント - ★★★★☆
    • カードの柔らかさもあり、ピンキーカウントはやりやすいです。柔らかさもあるので、バックルなどの技法もやりやすく感じました。

おわりに

デックを選ぶ時の基準は、人によって様々かと思います。デザインのかっこよさやカードのコシだったり、滑りの良さだったり。

そんな中、例えばこのデックだとマジックをする時に「みなさんタングラムというパズルを知っていますか?」 というトークをきっかけに「他にもパズルをお見せしましょう」とルービックキューブのマジックにつなげることもできます。

もしくは「私はこのパズルに昔ハマった事があるんですが、みなさんなにか昔はやっていたものありますか?」 とメンタルマジックにつなげたり。デックを話題の一つにすることで他のマジックへの橋渡しをしやすくする効果もあったりします。

このサイトを運営している理由でもあるのですが、ぜひこれからも様々なデックを紹介することが みなさんのマジックやフラリッシュの参考になれば幸いです。