デックのプロデュースにはマジシャンが関わることがよくあります。 その中でも有名なのが、Daniel Madison。彼の名を関したデックは 個人的に非常に使いやすくて好きです。
みなさんは、Daniel Madisonというカードマジシャンをご存知でしょうか?
かつて、ブラックジャックでカウンティングのイカサマをしてカジノを出禁にされ、 その後に再度ポーカーでスライハンドによるイカサマを働き、その代償で半年間車椅子生活を強いられたという「イカサマ師」です。 (怖い・・・!)
みなさんは、カジノでイカサマしたらダメですよ、絶対!・・・まあ、日本にはカジノはありませんが。
そんな過去を持つ彼ですが、現在マジシャンとして成功を収めています。 今ではなんと、カジノのスタッフにセキュリティトレーニング(イカサマを見破るトレーニング)を実施する仕事もしています。 「毒を持って毒を制す」という言葉がありますが、まさにこのことですね。
彼のギャンブリングテクニックは本当にすごくて、あの難しいボトムディールもなんなくこなしています。
参考までに彼本人のYoutubeチャンネルにある、ディールテクニックを紹介した動画を貼っておきます。
いやー何度見てもすごい!あと腕のタトゥーもすごい・・・!
Daniel Madisonは自身でデックのプロデュースもしています。 有名なのものに、Ellusionistから発売されている「Rounders」があります。 (このサイトでもまた取り上げようと思います。)
その中でも今回は彼のイニシャル「M」の字が強烈にバックにプリントされている、Hustlerデックをご紹介します。
(ハスラーと読みます)
前面
背面
ケースは全体的にオレンジ色が使用されています。 私の知り合いがこの箱を見て、「え、それコン○ーム?」と聞いてきたのをよく覚えています(笑) 確かに、デックのケースっぽいデザインではないかもしれません。
裏面には、彼のイニシャルであり意匠でもある大きなMのマークがプリントされています。
カードは基本となる52枚、デュプリケイトのJokerが2枚。 ポーカーの役の説明カードに、ダブルバックカードがついています。
エースのデザインは先ほどケースのデザインにもあった「M」のマーク。 そして絵札のデザインはUSPC印刷ではあるものの、少し違うデザインが使用されています。 普段見慣れたキング・クイーン・ジャックよりも、少し劇画っぽいイラストになっています。
カードの裏面は、Mのマークが並んでいます。ボーダーレスデザイン(白枠がない)なので、あまりマジックには向かないかもしれません。 ただ、よくみるとサイドの部分だけ白色になっているので、Beeの様なデックと比べるとまだ使いやすいかも。
そしてスプレッドで広げると非常におしゃれに見えます。
USPC印刷ということもあって、エンボス加工はしっかりされているように見えます。 実際にこのデックはよく滑りますし、ファンもしやすく非常に扱いやすいです。
若干のザラつきを感じました。使っていると摩擦でそのうちサラサラにはなるものの、 開けたては引っかかりを感じます。
Bicycleよりかは、2枚ほど厚めです。
総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です
Ellusionistから出ているデックはマジックに特化しているものが多く、かつデザインが非常にエレガントなものが多い印象があります。 その中でも、このDaniel Madisonがプロデュースしているデックは大人の雰囲気をとても感じます。
彼のイニシャルデザインである「M」のマークと、トレードマークにもなっているカラスのデザイン(このデックの場合は羽ペン)が、 少し色気のある演出をしてくれそうです。
彼がプロデュースしているデックは他にもたくさんあるため、またこのサイトで順次紹介していきます。
(ちなみに以前紹介した、Red Knightsも彼の作品です)