Bicycleのブランドを冠したデックは世の中にたくさんありますが、 このデックはとりわけ得も言えぬかっこよさを感じます。 ちょっとカッコつけたい時はこのデックを使ってみましょう。
Theory11から発売されている、Bicycle Archangels。 Archangel(アークエンジェル)とは日本語で大天使のことを指します。 天使の中でも偉大な天使のことを区別して、そう呼ばれます。
大天使といえば、有名なものに「ミカエル」がいます。名前だけでも聞いた事がある人はいるのではないでしょうか。
ちなみに、天使というのは文字通り神の使いのことを指しますが、天使の概念はキリスト教だけでなく ユダヤ教やイスラム教、はたまた火を信仰するゾロアスター教にも出てきます。
そればかりか、実は仏教にも天使は登場します。 梵天や帝釈天、脚が速いことで有名な韋駄天なども天使ですね。
ちなみに、大天使とついているものの、天使の階級は下から数えて2番めの低さです。
天使の階級は
という順番だそうです。
・・・おっと、関係ない雑学ばかりを話してしまいました。
デックレビューに参りましょう。
前面
背面
ケースの表には、天使と悪魔の戦いをデザインした模様が描かれています。(公式サイト参照)
ケースの裏側には、カードの背面模様と同じものが印刷されています。Bicycleあるあるですね。 これよく見ると、左側が天使の羽で右側が悪魔の羽になっています。
そしてよくよく見てみると、タックシールも特別なデザインになっています(わかりにくくてごめんなさい)
カードの構成は基本となる52枚、そして大きさの違うJokerが2枚。・・・よく見るとこのJoker、左半分が天使で右半分が悪魔の顔になっています。 じゃあ一体この人(?)はどういった存在なんだろう、と考えてしまいますね。
残り2枚は広告カード。よく見知ったBicycleの広告と、Theory11の宣伝が入っています。
エースのデザインはパッケージと同じ模様ですね。こう、なんといいますか、非常に中二な心をくすぐられるデザインです。 伝わるかわからないですが、「公の場ではカッコいいと言いたくないが、実はカッコいいと思っている」という絶妙なデザイン。 はい、自分は大好きです。
絵札のデザインは通常のBicycleと同じですが、配色が少し異なっています。通常のBicycleだと黄色の部分が金色に変えられています。
カードの裏面は、ケースと同様に天使と悪魔をデザインした模様がデザインされています。 厳密に白枠という形で線は引かれていないですが、デザイン的に白枠ありとみて差し支えないでしょう。 マジックにも十分利用できると思います。
上から
斜めから
写真だとわかりにくいですが(これ毎回言ってますね)、Bicycle Rider Backと同じようにエンボス加工がされています。
側面は非常にサラサラしています。公式サイトにtop of the line quality papers, stock, and finish. という説明文が描かれているので、 もしかしてBeeのStockを使っているのでしょうか。滑りも合わせてクオリティは高いです。
カードの薄さは、通常のBicycleより3枚分厚いですね。
総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です
今回のデックは、中二感漂うデックでした。何といいましょうか。人生で一度は、こういうデザインに強いあこがれを抱くことってありますよね。 しかも、扱っているのが天使と悪魔。もう完璧です。なんで天使と悪魔ってこう、人を引きつける何かがあるのでしょうか。あれ、・・・私だけ?
さて、それにしても何故私はこのタイミングでこのデックの紹介をしたのでしょうか。
ヒントは、天使と聞いて、思い浮かべた名前にあります。
サキエル、シャムシェル、ラミエル、ガギエル・・・おっとヒントはここまでです。
おわかりになりましたでしょうか?