Riffle Shuffle Playing Cards社が発売しているSiriusBシリーズ。 このデックは夜空で冬の大三角形を構成している「おおいぬ座のシリウス」をデザインモチーフにしています。
冬の夜空は四季のうち、もっとも夜空が澄み渡ると言われています。 その冬の夜空にはたくさんの明るい星が輝いています。
中でも有名なのが「冬の大三角形」と呼ばれるもので、 オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンの「3つの1等星」で構成されています。
この中でも一番明るいのがシリウスと呼ばれる星で この星は「地球から見える星の中で、太陽の次に明るい星」とされています。
シリウス自身は太陽の25倍明るいとされています。 しかし、太陽と地球の距離が光の速さで8分19秒離れているのに対し、シリウスは8.6光年と離れているため 太陽よりかはとても小さく、また光量も少なく見えています。
実はシリウスは連星と呼ばれ、2つの恒星から構成されています(シャレじゃないですよ)
我々が普段観測している、明るく輝く中心の星をシリウスAと呼ぶのに対し、 肉眼ではなかなか判別が難しいシリウスAの周りにいる小さな星をシリウスBと呼びます。
以下の写真の左下に見える小さな点がシリウスBです。
引用元: Wikipedia
さぁ、やっとここでデックの話に戻るのですが、 このデックは今紹介した小さい方のシリウスBの星をモチーフに作成されています。 シリーズはいくつか発売されており、配色の違うものがラインナップとして出ています。
筆者は小学校時代、将来の夢が天文学者だったほど星が好きでした。 その影響で、星の話題になると熱が入ってしまいます・・・w
はい、ではレビューに参りましょう。
前面
背面
箱の外観は波のような、もしくはマーブル模様のような、色が複雑に交じっているデザインがされています。 これは後に紹介するカードにも反映されているのですが、公式サイトによると 銀河など、宇宙全体を移動するさまざまな光線を表しています。
ちなみに全体的に右に傾いているのがわかりますが、この角度は60°で地球から見たシリウスBの角度を表しているのだとか。 デザインコンセプトに気合が入ってるのが感じ取れますね。
カードの構成は基本の52枚、そしてJokerらしきカードが2枚。Jokerの記載がありませんが、きっとそうでしょう。 そして広告カードが1枚と、ダブルバックのカードが1枚。このダブルバックカードは微妙に裏面と配色が異なります。
カードのデザインすべてがこの波のようなデザインで構成されており、 1枚1枚を見ていくのがとても楽しいです。
裏面のデザインは、シリウスが描かれています。
中心の大きな丸がシリウスAで、その周りに描かれてる小さな2つの丸が 軌道を描くシリウスBだと思われます。
上から
斜めから
このデック、印刷はUSPC社が行っています。 紙がBeeStockが使われており、エンボス加工もBicycleやBeeのようにはっきりとされています。
側面を触った感触は、びみょ〜〜うにザラつきを感じるサラサラ状態です。 この程度のザラつきなら、使い始めるとすぐにサラサラになるかと思われます。
カードの薄さはBicycleと同じでした。
総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です
今回は、星がモチーフのデックの紹介でした。 あまり有名ではないデックかもしれませんが、個人的には使いやすいものだと思います。 また、模様も中心に円が描かれていることからフラリッシュ(カーディストリー)に使っても映えると思います。
個人的には非常におすすめするデックの一つです。マジックの練習用やパフォーマンス用には向いてると思います。
同じ紙質でこれより高いデックはたくさんありますが、品質が変わらないのであればこちらを使うのはアリです。
(もちろん、デザインが気にいる気に入らないあると思いますので、そこは好みで!)
市場に出回る数がこれから減っていくと思いますので、興味を持たれた方はお早めに買うほうが良いかも。
ちなみに、このデックを作ってるRiffle Shuffle Playing Card社ですが出しているデックがなかなかおしゃれなものが多く、 自分はこの会社のデザインをとても気に入っています。興味がある人は公式サイトをご覧になってみてください。
このSiriusBデックをきっかけに星に興味を持たれた方がいらっしゃったら(いるのか?)、夜にはぜひ外に出て空を見上げてみてください。 ロマン溢れる世界が広がっているかと思います。