オズマンドエンターテイメントが発売している マジシャンのためのBicycle。 それがBicycle OSMANDシリーズです。六芒星と獅子を象ったデザインが非常にスタイリッシュです。
世界的に著名な日本人マジシャン、高橋匠さんが所属することでも有名なオズマンドエンターテイメント。 マジシャンのマネジメントから始まり、マジックダイニングバーの経営や映画の制作など多方面の活躍をされている会社です。
そのオズマンドエンターテイメントが発売しているBicycleのシリーズが、OSMAND Playing Cardsです。 同社が経営しておられる「魔法ダイニングバー OSMAND」というマジックダイニングバーでは、 パフォーマンスをされるマジシャンの方たちが実際にこのシリーズのカードを使用されています。
マジシャンの高橋匠さんもパフォーマンスにおいて、このシリーズのデックを使用されているのが確認できます。
今日はそんなOSMANDシリーズの中から発売されたばかりの最新作、「Platinum Edition 2021」をご紹介します。
前面
メタリックなパッケージが目を引くデックケース。中央にはOSMANDのマークでもある「有翼の獅子」と「六芒星」が印刷されています。 横には、Bicycleでおなじみの「AIR CUSHION FINISH」の文字が。
背面
背面には、カードのバックデザインがプリントされています。 よくある単色ではなく、銀・金・紫など多色のインクが使用されています。豪華ですね。
クロージャーシールもオリジナルのものがデザインされています。
カードの構成は基本の52枚、そしてデュプリケイトのJokerがが2枚入っています。 こちらのJokerに印刷されているのは、マジシャンでありOSMANDの主催でもある”リオさん”ことTr1ckster LEO(トリックスター リオ)氏が描かれています。 このJokerはデザイン上天地がありますが、「Joker」の文字だけは逆さまにしても見える点対称のデザインになっています。
他には、ブランクカードとダブルバックカードが1枚づつ。マジックに使うことを意識された構成となっています。
絵札はデザインは通常のBicycleと同じですが配色が異なっています。
黄色の部分が金色に、青色の部分が紫色に変更されています。
バックデザインとの統一が図られていますね。
バックデザインはOSMANDの意匠である六芒星と有翼の獅子が対称的に配置されています。 よく見ると、中央にはRider Backと同じ用に自転車の車輪が描かれていますね。 所謂白枠の部分が通常のBicycleよりも太めになっています。 マジックでカードを裏返すような技法を使っても、多少ずれただけではわからない配慮でしょうか。
いずれにせよ、マジックのパフォーマンスには非常に適したバックデックデザインといえるかと思います。
上から
斜めから
エンボス加工はBicycleよろしく、同様に加工されており、すべりも大変なめらかです。 スルスルと広がりやすく、ファンも非常にやりやすく感じました。
どうやらこちらのデック、USPCの当たりロットを引いたようで、カットの品質が非常に高かったです。 (なんでも、カットの刃を交換したてのラインで製造されたとか)
開封直後に触ってみても非常にサラサラとしており、引っかかりを感じることはありませんでした。 ちなみに、このデックはかのカジノ用カードで有名なBeeストックを使用しています。
カードの薄さはBicycleと同じ。普段Bicycleを使用する方々にとっては、持った時の感触をそのままに使用できるかと思います。
総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です
今から15年ほど前、マジシャンの前田知洋さんが日本にカードマジックの旋風を巻き起こされました。 このサイトをご覧の方なら、前田さんをご存じの方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。 筆者の大好きなマジシャンの一人でもあります。彼のマジックがブームになった時、日本中のマジックショップ・ホビーショップから Tally-Hoのサークルバックが売り切れるという現象が起こりました。
時は戻って2021年。現在は日本のマジシャン高橋匠さんが世界で大活躍されています。
テクニックの凄さ・ルックスもカッコ良さも相まって、男女ともに人気があるマジシャンです。
そんな彼の活躍を見て、「同じデックを使いたい!」という全国のマジック愛好家の方々が、
このOSMANDを買いにECサイトに駆けつけているような印象を受けます。
(筆者もそうですね笑)
勿論、このデックのデザインは絶妙にカッコよく、単体で見ても十二分に手元においておきたくなる存在感を放っています。
憧れのマジシャンのデックを、憧れのデザインのデックで。
我々がマジックを練習する「モチベーション」は、実に様々なところに隠されているのだということを、改めて感じさせてくれる素敵なデックです。