大阪で創業されたマジックショップにImpossibleカンパニーがあります。 そこで作られたデックがImpossibleデック。コスパが非常に良くて飽きが来ないデックです。
関西出身の有名なマジシャンといえば、皆さん誰を思い浮かべるでしょうか? 各々様々な意見が浮かぶでしょうが、 ポン太theスミスさんとアルスさんの両名を挙げる方も多いはず。
ポン太さんはコインマジックにおいて、アルスさんはカードマジックにおいて、それぞれ日本を代表するマジシャンです。
そのお二方がなんと!マジックグッズ・動画を販売する会社を立ち上げられたのです。
これはサンドイッチマンも間違いなく興奮するはず!(?)
マジックに興味がある方は一度は名前を聞いたことがあるはず。 同じ関西出身の筆者としては、関西発のマジックカンパニーというだけでも愛着を感じます。
ライオネル・ペンローズと息子のロジャー・ペンローズが有名にしたと言われる、 「ペンローズの三角形」という錯視図形があるのですが、インポッシブルカンパニーはこの図形を会社のロゴマークにされています。
この図形は二次元では表現できるが、現実の三次元の世界では 再現するのが「不可能な図形」 としてその代名詞的存在にも使われています。
そんなインポッシブルカンパニーが作り上げた、コスト・デザイン・使いやすさを兼ね備えたデックが 「インポッシブルデック」です。Beeストックを使用したデックで、滑りよし、コシ良しのデックです。
デザインモチーフにもペンローズの三角形が使用されています。
早速見ていきましょう。
前面
前面にはインポッシブルカンパニーのロゴが大きく印刷されています。 側面にはプレミアムペーパーとトラディッショナルカットの文字が。
後でも触れますが、このデックはBeeストックというUSPC社で使われている紙の中でも一番品質の良い紙が使用されています。 そしてトラディショナルカット。マジックで使うことを意識されて製作されています。
背面
背面は、カードのバック模様と同じものが印刷されています。 反対側の側面には社名が印刷されていますね。
カードは基本となる52枚、そしてペンローズの三角形が印刷されたデュプリケイトのJokerが2枚。 そして、ブランクフェイスとダブルバックのカードが1枚ずつついています。
エースのカードはシンプルなデザイン。絵札のデザインはBicycleと同じものが使用されています。
カードの背面は、会社ロゴのペンローズの三角形が全面に敷き詰められています。 シンプルな構成で飽きのこないデザインですね。
上から
斜めから
エンボス加工はUSPC社製ということもあり、しっかりついています。
滑りも断然によく、ファンをするととても綺麗に広がっていきます。これは気持ちいいです。
カードの側面はサラサラといった具合。開封直後は少しザラつきを感じますが、 触っているとすぐに気にならなくなります。ファローもきれいに入ります。
カードの薄さはBicycleと同じ。持った時の感触も同じです。
総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です
初めてこのデックを手にしたとき、非常に驚きました。非常にカードマジックがやりやすく、手に非常に馴染む品質だったからです。 しかも、価格は550円と非常に安い。この価格でこのクオリティーは反則なのではないでしょうか。 高級デックを探せば、勿論よく滑り、カットも綺麗で、カードのコシも良くて・・・というものはたくさんあります。 しかし、それをこのコストで提供できているのは世界でも数少ないと思います。デザインもシンプルで、非常に好感が持てます。
興味を持たれた方は、公式サイトで購入できますので良ければぜひ。
機会があれば、インポッシブルカンパニーさんから出ているもう一つのデック、「ポッシブルデック」の方も今度レビューしたいと思います。
この会社の創業メンバーであるアルスさんは、上記でも紹介しましたが「日本が誇るカードテクニックの持ち主」です。 技術力は本当に高く、マジックかどうかは関係なく、その指さばきに翻弄されます。 きっと今まで沢山のカードに触れておられるご経験を生かして、このデックも製作されたのではないでしょうか。
彼が使用しているので有名な「アルスバック」のカードも、機会があれば調べてみて下さい。
また、ポン太theスミスさんのマジックも(自分の立場でこんな言い方をするのは非常におこがましいのですが)非常にハイレベルで、一見の価値アリです。 アルスさんがカードテクニックのレジェンドであれば、ポン太さんはコインテクニックのレジェンドです。 トークも面白く、その場にいるお客さんを非常に楽しませてくれる方です。
お二人のマジックが気になる方は、ぜひ以下の動画もご覧になってみてください。
とてもおすすめです。