Bicycleのブランドを冠したデックは数多く存在します。 このサイトでもいくつか紹介したことがあります。 そのなかでも、今回は丸のデザインが可愛らしい、Amplifiedを紹介します。
Bicycleのカードは、皆さんも御存知のUSPCが製造している歴史あるトランプのブランドです。 世界中で遊戯やマジックに使用されているわけですが・・・!
たまに、カーディストリー(フラリッシュ)向けの製品も出たりします。このAmplifiedはまさに、 そんなカードの見栄えを意識した可愛らしいデックです。
ちなみに、Amplifiedは日本語に直訳すると「増幅された」という意味になります。 エレキギターやベースを演奏したことがある方は、「アンプ」と聞くと思い浮かべるものがりますよね? かき鳴らした音を大きなスピーカーで鳴らすための、アンプ。これは「Amp」の文字をとってそう呼ばれています。
となると、この円形のデザインはアンプのボリュームを示しているのでしょうか。それとも、真空管をイメージしているのでしょうか。 色々想像を掻き立てられてしまいますね。
早速見ていきましょう。
前面
パッケージは非常にシンプルなデザインです。Bicycleのブランドロゴに、製品名であるAMPLIFIEDの文字。 真ん中にはカードのデザインにも使われている円形の模様が描かれています。 ちなみに写真ではわかりにくいですが、Bicycleの文字と円の中のドット柄はエンボス加工がされており、ボコボコした感触を楽しめます。
ORBITのデザインにも心なしか似ているような気もします。
背面
箱の裏面は、デックではもう共通デザインと言っても良いカードのバックデザインが描かれています。 オレンジとエメラルドグリーンの色のコントラストが効いていて、非常にメリハリのあるデザインになっています。
実はこのオレンジとエメラルドグリーンの関係、美術で習う色相環のちょうど反対の位置関係にある色になります。
画像引用元: https://carpediem.jp.net/color/colorcoordinate
この丁度反対側にある色同士の関係を「補色」、または「対照色」といったりします。 文字通り、お互いを引き立て合う効果があり非常にコントラストの強い効果を生み出すことができます。
ちなみに超どうでもいい雑談をすると、補色の色どうしを絵の具で混ぜ合わせるとめっちゃ汚い色になります(笑)
カードの構成は、通常の52枚と色違いのJokerが2枚。そして、広告カードが1枚とダブルパックカードが1枚付属しています。 デザインは通常のBicycleの色違い・・・と思いきや所々にこのドット柄が仕込まれています。
エースは特徴的なデザインがされており、2色のドット柄で表されたスペードが描かれています。非常に可愛らしいですね。
通常のBicycleは黒と赤という2色のですがこのデックはそれぞれがネイビーとオレンジ色で構成されています。 絵札のデザインも、綺麗なグラデーションがかかっており、美しい配色となっています。
カードの背面は、少し白枠が太めとなっています。これは好みの分かれるところですが、太い枠が好みの方には刺さるデザインかも。 ただし、このカードは見ての通り、真ん中の円のオレンジとグリーンの色の関係で、天地が存在するデザインとなっています。
フラリッシュには向いているけど、マジックで使うときは少し工夫がいるかも知れません。
上から
斜めから
エンボス加工はさすがのBicycleということもあり、問題なく滑りやすいです。 インクの色の関係か、凹凸が非常にわかりやすく見えます。
カードの側面は少しだけザラザラしています。ロットの差かもしれません。 ただし、カードのエッジ自体はシャープになっているので使い続けていると気にならなくなります。
通常のBicycleと比べると4枚分分厚いです。デックを手に持ったときも「厚めだな」とすぐにわかります。 フラリッシュに使うことを意識して、丈夫に作っているのでしょうか。
総評としては以下の感じです。
※星はレベルが低いという意味ではありません。またこれらはすべて個人の見解です
写真に取るのを忘れてしまったのですが(すみません)、このデックは背面のデザインが左右で色が別れているため、 ファンしたときと逆ファンしたときで見え方が変わります。中心に円が描かれていることからも、マジックよりかはフラリッシュ向きな印象です。
ただ、個人的にはこのデザインが非常に気に入っており、コントラストが効きつつ可愛らしい色使いにとても心をくすぐられます。 天地があるのでマジックには使いにくいかもしれませんが・・・。
逆にフラリッシュ用のトランプを探している方や、白枠太めのトランプをご所望の方は一度手に取られてみる価値があると思いました。